「聞いたことはあるけど、詳しくは分からない…」という方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は「意外と知らない起承転結」について、分かりやすく解説していきます。
小説など、物語を執筆する際は必ずと行っていいほど大切な要素です。
実は「起承転結は日常生活の様々な場面に使える」ので、覚えておくと便利なんです。
一緒に確認していきましょう。
起承転結とは?
まずは、起承転結という言葉の意味について詳しく見ていきましょう。
起承転結の意味
起承転結は一般的に、「物語」を作る際の構成方法としてよく用いられます。
一般的にある説明では、次の通りです。
起:物語のはじまり
承:「起」の続き
転:逆転
結:結果、まとめ
上記のように、覚えたという方も多いですよね。
ですが、どれもアバウトな内容でよく分からないかと思います。
とりわけ「承」にある「起」の続きにはどういったことを書けば良いのでしょうか。
もう少し詳しく見ていきましょう。
「起承転結」をさらに分かりやすく説明すると、次のようになります。
起:物語の前提(設定)の説明
承:事件(大きな出来ごと)が起きる
転:出来ごとが解決する
結:結果(最終的にどうなったのか)
少し分かりやすくなったのではないでしょうか。
この後、実際にある物語を「起承転結」に当てはめて説明するので、ちょっと分かりにくかったという方はぜひ確認してみてください。
起承転結の構成の割合
起承転結の例を見ていく前に、「起承転結の構成」の配分を確認していきましょう。
起承転結の配分は4等分と思われている方も多いですよね。
4コマ漫画はキレイに4等分されているため、そうイメージされても無理はありません。
ですが実際は4等分ではありません。
諸説ありますが、一般的に理想とされている割合は以下とされています。
起10%
承40%
転40%
結10%
「承」・「転」が「起」・「結」に比べて、大きな割合になっているかと思います。
4等分してしまうと、「起」「結」の部分が長くなりすぎ、観客が飽きてしまうため、上記の配分になっていると言われています。
もう出来ごとは解決したのに、なかなか終わらない映画があると、飽きてしまいますよね。
物語を書く際は、「承」と「転」を長めにした配分にしましょう。
起承転結の例
ここからは、有名な物語を「起承転結」に分けて考えていきましょう。
桃太郎
まずは言わずと知れた「桃太郎」のストーリーから。
起:桃から生まれた桃太郎。おじいちゃんとおばあちゃんに大事に育てられる
承:鬼ヶ島で鬼が暴れていることを知り、鬼と戦うことを決意する
転:桃太郎らは鬼ヶ島に乗り込み、鬼を退治する
結:財宝をもって村へ帰還する
シンデレラ
次に「シンデレラ」の物語で、起承転結を考えていきましょう。
起:いじめられ苦しい日々を過ごしているシンデレラ
承:彼女の前に魔法使いが現れ舞踏会へ。そこで王子と出会う
転:夢のような舞踏会の時間が終わり、またもとの苦しい生活に戻る
結:シンデレラのもとに王子が駆けつけ、二人は結ばれる
となりのトトロ
最後は、宮崎駿監督の「となりのトトロ」を参考に考えていきましょう。
起:都会からとある田舎町に引っ越しをする
承:ある日、メイは家の近くの森に入るとトトロというモノノケと出会う
転:母親の体調が悪化と連絡、お母さんの病院に1人で行こうとしたメイが行方不明になる
結:モノノケの力を借りて、家族が母親の病室に集まる
まとめ
いかがでしたか。
物語を作るうえで、「起承転結」の構成に沿って作ることは大切です。
今の世の中、アプリで小説を書いたりKindleなどを利用して無料出版することは容易いです。
ぜひ物語を作る際や起きた出来ごとを知り合いに話す際は「起承転結」を意識しながら伝えるようにしてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。