ですが、「起承転結を意識しながら文章を書いたことはありますか?」と聞かれると、どうでしょう?
もしかしたら、あまりいないかもしれませんね。
「起承転結」は一般的に、物語を考える際に使われるものとされています。
しかし実は、ビジネスや日常生活でも使える機会は意外とあります。
そこで、今回は「起承転結を使った文章の書き方」を紹介していきます。
文章を書くのが少し苦手という方はぜひ参考にしてみてください。
では一緒に確認していきましょう。
そもそも起承転結とは?
起承転結を使った文章の書き方を見ていく前に、まずは「起承転結とは何か?」について簡単におさらいしておきましょう。
起承転結の意味
「起承転結」は、古代中国の漢詩の構成がモデルになっていると言われており、物語の構成の基本とされています。
起承転結の基本のかたちは以下の通りです。
起:これからお話する物語の前提を説明する
承:なにか大きな出来ごとが起きる
転:目的を達成し、事件は解決する(物語の逆転が起こる)
結:全体をまとめる
映画や小説、漫画などのさまざまなフィクションは、たいてい「起承転結」に基づいて作られています。
ぜひ、あなたの好きな作品のストーリーも「起承転結」の流れになっているか確かめてみましょう。
起承転結の使った文章の例
では、「起承転結を使った文章の例」について説明していきます。
今回は、次の3種類の文章を「起承転結」のかたちに則って書いていきましょう。
- 作文
- 小論文
- プレゼン
気になるものから順に確認してみてくださいね。
作文の場合
作文を書くうえで最も大切なのは、「自分の意見を分かりやすく伝えること」です。
そのため、意見をしっかりと考えた上で、次の構成で書くようにしましょう。
起:作文で伝えたい「意見」を説明する
承:なぜその意見なのか、自分の解釈を書く
転:意見をさらに説得する理由を書く
結:まとめを書く
作文の場合は、「自分の意見」をベースにして考えることが大切です。
また、作文の場合は「起承転結」の他に、「PREP法則」という構成方法もおすすめです。
P(Point):ポイント(要点)や主張
R(Reason):理由
E(Example):具体例
P(Point):主張の繰り返し
PREP法則に基づいて文章を書くことで、「説得力のある文章」を書くことができるので、おすすめです。
作文の他にも、ブログやSNSなどにも使える方法なので、ぜひ覚えておくようにしましょう。
小論文の場合
次に、起承転結を使った小論文の書き方を見ていきましょう。
小論文は、以下のようにしてまとめてみてください。
起:〇〇なのではないだろうか、と問いを投げかける
承:反対意見を述べた後、自分の意見を主張する
転:意見に対する説得力のある理由を述べる
結:まとめを書く
小論文は特に大学生などの学生が頻繁に書くと思います。
「起承転結」のテンプレートに則って書けば、書きやすいのでぜひ試してみてくださいね。
プレゼンの場合
最後に、ビジネスのプレゼンで起承転結を使って発表する時について見ていきましょう。
起:新製品や新サービスの概要を提示をする
承:製品・サービスの詳細を説明する
転:ユーザーや取引先の不安材料を述べ、解決策を提示する
結:再度製品・サービスの概要を提示し、まとめる
プレゼン発表の場合、大切なのは「転」です。
不安材料やデメリットを先に提示し解決しておくことで、製品やサービスの良さを効果的に伝えることができます。
上記の構成に沿って、資料の作成や発表原稿を考えてみましょう。
まとめ
いかがでしたか。
今回は「起承転結を使った文章の書き方」について紹介しました。
「起承転結」は物語だけではなく、作文やプレゼンなどさまざまな場面で使うことができます。
ぜひ今回お伝えした構成をベースに文章を作成してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。