#5:悪役レスラーの来店【朝丘 大介】

 

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悪役レスラーの来店 朝丘大介

洋食屋であつあつのハンバーグを頬張っていると、人相が悪い大男が店内に入ってきた。

 

 

 

 

子どものころ、よくテレビで見ていた悪役レスラーだった。

 

 

 

 

ほかのお客たちが見守る中、男はステーキ五皿、大ジョッキのビール三十杯、ライス六皿、サラダ七皿をあっさりと平らげた。

 

 

 

 

男は試合になると、いつもフォーク攻撃で対戦相手を流血させ、お茶の間のヒンシュクを買っていたが、実物は礼儀正しそうな好漢だった。

 

 

 

「ごちそうさま。おいしかったよ」

 

 

 

会計を済ませる男に、店主のおばちゃんがにこにこしながら言った。

 

 

 

 

 

「近くに来ることがあったら、またお店に寄ってね。ここならフォークもあるし」

 

 

 

 

朝丘先生
朝丘先生
僕の街の喫茶店には、プロレスラーのグレート小鹿さんが来られます。

©2023 Daisuke Asaoka

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