#2:本当に最後!?【 朝丘 大介 】

 

古名 飴
古名 飴
皆さんお疲れさまです!
お待ちかね、朝丘大介先生の『短編小説』第2段を公開です!

つかの間の1分で癒やされて帰ってくださいね😊

 

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朝丘大介:本当に最後!?

 

広子が病室を訪ねると、母がうつろな目でまどの外を眺めていた。

 

「あの木に茂っている葉っぱの、最後の一枚が落ちるとき…あたしの命も尽きるんだわ…」

 

枕元にはオー・ヘンリーの小説『最後の一葉』が置かれていた。

 

夕方、広子が再び病室を訪ねると

先程まで窓の外に生い茂っていた木の葉は、すべて風で吹き飛ばされていた。

 

「お母さんっ!葉っぱが!」

広子が涙目で叫ぶと、母はみかんを食べながら

「うるさいねっ!いまテレビ見てんだから、葉っぱどころじゃないよっ!」

 

……母は絶対に長生きする。広子は確信した。

 

©2023 Daisuke Asaoka

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