#19:シンクロニシティ【朝丘 大介】

 

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#19:シンクロニシティ【朝丘 大介】

 

シンクロニシティ。

 

 

「 意味のある偶然の一致 」 という意味である。

 

 

2004年、ぼくは交通事故に遭った。

 

 

全身6か所の骨折と脳挫傷を負い、脳に後遺症も残した。

 

 

事故に遭ったときは辺りが暗くてわからなかったのですが、あとになって

 

 

ぼくがひかれた場所を巨大な観音像が見下ろしていたことを知った。

 

 

『 オレンジ病棟 』 は小説なのでフィクションも入っていますが、 そこらへんは実話です。

 

 

その観音像。 富良野にあります。美しい顔立ちをした観音様なのですが、

 

 

頭に避雷針がついているところがなんとも(笑)

 

 

本当は2004年でぼくの人生は終わっていました。

 

 

いま、 こうして生きているということが、 とても不思議です。

 

 

写真は、事故当時、 ぼくが手首に巻いていたのと同じ数珠(じゅず)。

 

 

日光へ行ったとき、 中禅寺湖畔の立木観音で買ったものです。

 

 

ひとつだけある大きな白い珠(たま)には穴があり、 なかを覗くとぼくの

 

 

干支(えと)である犬が観音様の前に伏しています。

 

 

車にはねとばされたとき、 大きな珠だけがなくなっていました。

 

 

車にはねられた衝撃で、 粉々に砕け散ったのです。

 

 

観音様が、 ぼくの身代わりになって、 手を守ってくれたのかもしれません。

 

 

学生時代は作家志望だったけれど、忙しい日々に追われ、小説を書くヒマもなく、事故に遭ってから、 入院記録をもとに、「 オレンジ病棟 」を出版しました。

 

 

書いているときは次々とアイデアが湧いてきて、天に作品を 「 書かされた」といった感じでした。

 

 

ぼくには、これらのことがシンクロニシティ ( 意味のある偶然の一致 ) に

 

思えてなりません。

 

 

これから自分が何を行ない、どこへ向かっていくのか。

 

 

すべては シンクロニシティにゆだねようとおもいます。

 

 

天使がマイブームになっていたぼくは、「 ハートで天使とつながる方法 」

 

という本を読んだ。

 

本には、こんなことが書いてあった。

 

 

あるとき、自分の進路に迷った著者のみちよさんは、

 

「 わたしが本当にこの道を進んでいいのであれば、 わたしのてのひらに羽を
落として! 」

 

 

と天使に頼んだそうだ。

 

すると、三日後、ベランダにいたみちよさんのてのひらに、まっ白な

 

鳥の羽が落ちてきたそうだ。

 

 

これに影響を受けたぼくは、

 

「 天使よ、もしもそばにいるのなら、 ぼくにも白い羽を落としてください 」

 

とお願いした。

 

その日は、 正月にテレビ放映され録画しておいた映画 『 フォレストガンプ 』を観た。

 

 

すると、映画の冒頭シーンで、一枚の白い鳥の羽がひらひらと一分半ものあいだ宙を舞い、やがて主人公・フォレストガンプの足もとに落ちた。

 

 

映像ではあったが、 たしかに白い羽が目の前に現われたので、 ぼくはギョッとなった。

 

 

あとでこのことを高名なヒーラーさんに話すと、

 

「 それ、 めちゃくちゃ当たり前のことだよ 」

 

 

と笑われた。

 

 

この話は余談であるが、シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)は

 

 

たしかに存在するものだと、ぼくは考えている。

 

朝丘先生
朝丘先生
シンクロニシティは特別な人のみに起こるものでないというのがぼくの考えです。
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