#110:コンプライアンス地獄【朝丘大介】
最近「コンプライアンス」という言葉をやたら耳にする。
メディア業界や芸能事務所におけるコンプライアンス違反の記事だ。
コンプライアンスとは、簡単にいえば「法律や社会ルールを守ること」だ。
企業や個人が、法令や社会的ルールを守ることを意味する。
私は昭和の漫画やドラマが好きだが、いま考えると、
ほとんどが放送禁止である。
そこではセクハラも暴力も偏見も、ぜんぶまとめて「笑い」だった。
たとえば『シティーハンター』の冴羽獠。
魅力的な女性を見ると、〈モッコリちゃん〉などと言いながら股間を膨らませて
追いかけるが、
現代なら一話目の開始五分で番組終了、スポンサー全滅だろう。
高校生でタバコを吸うシーンなど、昭和・平成は「不良っぽさ」の記号だった。
ビートたけしの昭和時代の漫才ねたも、今ならアウトの連続だろう。
ちなみに昭和アニメ版『キン肉マン』のブロッケンマンもナチス風の軍服で
海外では問題視されたらしい。
アメリカの人気作家マイケル・クライトンの『ターミナルマン』は、
統合失調症の患者が街に出て大暴れするという物語だが、
これも、80年代だから出版できた作品なのだろう。
コンプライアンスという言葉は芸能人の不祥事で使われがちだが、
昭和の遺物である私自身も、その洗礼を受けたことがある。
面白いあだ名を書いたコラムが、アップロード前にスタッフから
「コンプライアンス的に問題があります」
とストップをかけられたのだ。
面白いんだけどなあ、と思っても即ボツ。
笑いは審査を通過しなければ、世に出ることすら難しい。
〝太刀先の見切り〟を間違えると大変なことになる時代である。
だが、お笑いの根底には「差別」や「毒」があるとも言える。
毒を抜いた笑いは、たいてい無味だ。
私たちは安全になった代わりに、
無菌室のような社会を手に入れたのかもしれない。
大らかによく吠えた昭和は、確かに危険だった。
だが同時に、笑える時代でもあった。
コンプライアンス地獄。
何を笑ってよくて、何を笑ってはいけないのか。
その境界線を、私たちはいまだ手探りしている。
©2026 Daisuke Asaoka
この記事は朝丘大介が書きました。
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根本 圭悟
帝王学ビジネスデザインで
自分もクライアントも幸せの歯車を加速
CT Rain LLC 代表/独立8年目
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自信があるので複数商標を取得して運用
それでもまだ、より大きな成果を得るために日々研究
✧7年で約6億4千万売上
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