
「何月が売れる?」だけじゃなく、なぜそうなるのか、その月に何をやるべきかまで、初心者にも迷いが出ないようにまとめました。
まず押さえる:eBayは“毎月同じ”じゃない
eBayは、1年を通して売れ方が変わります。
強い月・弱い月がはっきりしていて、理由はだいたいこの3つで説明できます。
お金が動くタイミング(税金還付・セールなど)
イベント(祝日・学校・季節行事)
物流(休暇・混雑・遅延)
この3つを先読みできると、
仕入れ・出品・価格・発送設定(Handling Time)がズレにくくなります。
用語ミニ辞典(最初にここだけ見ればOK)
越境EC:国境を越えてネット販売すること
セラー(Seller):販売者
バイヤー(Buyer):購入者
二次流通:中古品・コレクター品が売買される市場(eBayはここが強い)
Handling Time:注文が入ってから発送するまでに必要な日数(eBayで設定)
Time Away:休暇設定。発送できない期間にON
リードタイム:注文〜到着までに必要な時間
インプレッション:検索結果などに商品が表示された回数
Watch:お気に入り登録
Send Offer:お気に入り登録者などに割引提案を送る機能
1年の波を作る「大きな要因」3つ
① アメリカのタックスリターン(税金還付)
アメリカでは、確定申告の結果、税金が戻る人が多いです。
この還付金が「臨時ボーナス」みたいに働いて、2月後半〜3月が強くなりやすい。
特に動きやすいのは、趣味性が高くて単価が高いもの。
自動車パーツ
電子機器
コレクティブル(収集品)
高級カメラ・レンズ
この時期は、バイヤーが「多少高くても買う」モードになりやすく、成約が伸びやすいです。
② サマースローダウン(夏枯れ)
6〜8月は、EC全体がゆるくなりやすいです。理由はシンプルで、
外出が増えてネットを見る時間が減る
旅行や体験にお金が回り、モノの購入が減る
結果、eBayの表示回数(インプレッション)も落ちやすく、売上も鈍りがちです。
③ 日本と海外の祝日ズレ(物流の落とし穴)
アメリカで需要が強い時に、日本の物流が止まるパターンがあります。
年末年始(日本の休み)× アメリカの新年セール
GW × 母の日直前
お盆 × Back to School
シルバーウィーク × ハロウィン準備
ここを甘く見ると、発送遅延→評価ダメージにつながります。
Handling Time と Time Away を「先に」調整するのが鉄板です。
月別:売れ方と動き方(1月〜12月)
1月:リセットと自己投資の月
市場感:中〜高(ジャンル差あり)
キーワード:新年の抱負/ギフトカード消費/返品増
1月は一般的に小売は落ちやすいけど、eBayはチャンスもあります。
年末に散財して財布が固くなる一方で、ギフトカードやもらった現金の消費が起きます。
売れやすいもの
フィットネス:スマートウォッチ、ヨガ用品など
収納・整理:収納ボックス、ラベルライター
教科書:春学期スタートの需要
ゲーム・ホビー:ギフトカード消費の受け皿
注意点
日本の正月休みで発送が遅れやすい
→ Handling Timeを伸ばす or Time Away返品が増えやすい月
→ 返品対応の余力を確保
2月:前半はギフト、後半は還付金の始動
市場感:中(後半から上がりやすい)
キーワード:バレンタイン/還付金の入り口/冬物処分
売れやすいもの
バレンタイン系:宝飾、時計、香水、ブランド小物
※国際配送だと「2/14に間に合うか」が勝負なので、ピークは1月末〜2月上旬寄り自動車パーツ:還付金を見越したカスタム需要が立ち上がる
トレカ・フィギュア:若い層が動き始める
ここもポイント
旧正月(Chinese New Year)で中国の供給が止まりやすい
→ 中国セラーが止まってる間は、日本セラーに注文が寄ることもある
3月:タックスリターン本番(年間で強い月)
市場感:最強クラス
キーワード:還付金ピーク/高額品/春の準備
3月は、Q4に次ぐ稼ぎどき。ジャンルによってはQ4より利益が出ることもあります。
特に高額品が動きやすい月です。
売れやすいもの
自動車・バイクパーツ(JDM系も強い)
高級カメラ・レンズ
春のアウトドア・ガーデニング(釣り具、工具など)
高単価全般:Watchが付いてる商品に Send Offer が刺さりやすい
注意点
注文増で梱包資材が切れやすい
発送処理が追いつかないと即ダメージ
3月末は年度末で忙しくなりがち → 遅延防止の設計を先に
4月:春需要+GWの壁
市場感:中〜高(徐々に落ち着く)
キーワード:Tax Day/Earth Day/GW対策
売れやすいもの
ゴルフ用品(4月の大型大会シーズンと相性がいい)
薄手アパレル・スニーカー
中古ブランド品(春の装い需要)
注意点:GW
仕入れが止まる
郵便・通関が遅れやすい
→ Handling Time延長、Time Away、告知文のセットで固める
5月:母の日とメモリアルデー
市場感:中
キーワード:母の日/夏の始まり/夏物準備
売れやすいもの
レディースギフト:財布、アクセ、スカーフなど
夏物:携帯扇風機、キャンプ、水着、サンダル
園芸・DIY
注意点
GW明けは発送処理が溜まりがち
税関混雑で遅れることもある
→ 「連休明けで数日遅れる可能性」を一言添えるだけで揉めにくい
6月:夏枯れの入り口+父の日
市場感:低〜中(下がりやすい)
キーワード:父の日/卒業/外出増
売れやすいもの
メンズギフト:日本ブランド腕時計、釣り具、工具、カメラ
旅行用品:スーツケース、変換プラグなど
やること
売上が落ちる分、出品ページの改善やリサーチに時間を使う
(タイトル、Item specifics、写真、送料設計など)
7月:夏の底(ただしプライムデーの波が来る)
市場感:低(最スロー級)
キーワード:独立記念日/プライムデー/猛暑
売れやすいもの
猛暑対策:冷却タオル、ネッククーラー
Back to Schoolの早期需要(7月後半から検索が増え始める)
南半球向け冬物(季節逆転の分散)
注意点
USPSの動きが鈍くなる時期もある
溶ける商品(化粧品・キャンドル等)はリスクが高い
8月:Back to School+Q4仕込み
市場感:中(後半から上がりやすい)
キーワード:新学期/お盆/年末準備開始
売れやすいもの
学用品・電子機器:PC、タブレット、関数電卓
秋冬物の先出し:8月から探す層がいる
ハロウィン関連:8月中に出品完了が強い
注意点:お盆
仕入れと発送が止まりやすい
→ GWと同じく Handling Time / Time Away で先回り
9月:秋商戦スタート+iPhone波+ハロウィン実質ピーク
市場感:中〜高
キーワード:Labor Day/iPhone発表/ハロウィン
売れやすいもの
スマホ本体・アクセ(型落ち中古が動きやすい)
ハロウィン衣装(国際配送を考えると9月が勝負)
秋インテリア(感謝祭を見据えた動き)
注意点
送料の追加料金(ピークシーズンサーチャージ)が出始めることがある
→ 利益が削られないように送料設計の見直し
10月:Q4開幕(前倒しクリスマスが増えている)
市場感:高
キーワード:ハロウィン最終/早期クリスマス/繁忙期突入
切り替え目安
ハロウィンは10/15あたりを境に急に動きが落ちやすい
→ 以降はクリスマス寄りに切り替える
売れやすいもの
ギフト系(限定品・入手困難アイテム)
ゲーム・おもちゃ
冬物アウター
11月:ブラックフライデー〜サイバーマンデー
市場感:最大級
キーワード:割引期待/まとめ買い/セット販売
やること
セール設定(Markdown)
広告(Promoted Listings)
セット販売で客単価を上げる
まとめ買いオファー(送料節約ニーズが強い)
注意点
発送が遅れると評価に直撃
追跡番号のアップロード徹底
12月:前半はラッシュ、後半は“崖”
市場感:前半は超強い → 後半は急に落ちる
キーワード:配送期限/駆け込み/年末年始
国際配送は「いつまでに届くか」が全て。
期限を過ぎると注文が止まりやすい(これが“崖”)。
売れやすいもの
12/10〜15あたり:確実に届く商品(速い配送が強い)
12/26以降:ギフトカード消費で再び動く → 1月につながる
注意点
日本の年末年始休暇とeBay運用がぶつかる
→ Time Awayにするか、交代で発送するかを先に決める
まとめ:年間の立ち回り(これだけ押さえる)
Q1(1〜3月):還付金で強い。高単価を当てる。Send Offerも効く
Q2(4〜6月):GW対策+母の日・父の日。夏枯れに備えて現金を残す
Q3(7〜9月):夏枯れ耐久+Back to School+Q4の仕込み
Q4(10〜12月):発送オペ最優先。遅延を出さずに最大火力
参考:主要イベントざっくり表(保存用)
1月:新年需要+ギフトカード消費(日本は正月で発送注意)
2月:バレンタイン(前半)+還付金スタート(後半)
3月:還付金ピーク(高額品が動く)
4月:春需要+GW対策
5月:母の日+メモリアルデー(夏物が立ち上がる)
6月:父の日+夏枯れ入り口(改善月)
7月:夏の底(プライムデーで一瞬チャンス)
8月:Back to School+Q4仕込み(お盆注意)
9月:秋商戦+iPhone波+ハロウィン実質ピーク
10月:Q4開幕(早期クリスマス)
11月:ブラックフライデー&サイバーマンデー
12月:配送期限との戦い→後半は急に落ちる