クーリエ(FedEx・DHL・UPS)と国際郵便(AIRMAIL・EMS)の違いと使い分け術

古名 飴@管理人
古名 飴@管理人
海外発送をはじめたばかりの方にとって、「FedExやDHLといったクーリエ」と「EMSやAIRMAILなどの国際郵便」は何が違うのか、どう選べばいいのかは非常に迷うポイントです。

この記事では、それぞれの特徴・メリット・デメリット・注意点、さらには“攻略法”まで、初心者でもしっかり理解できるように丁寧に解説していきます。


🔷 1. クーリエ(FedEx・DHL・UPS)とは?

◆ 特徴

  • 民間の国際輸送サービスです。
  • 世界各国に自社ネットワークを持ち、通関・配達まで自社で対応。
  • ドアツードア配送で、追跡・補償体制も非常に整っています。

◆ メリット

  • とにかく速い:世界中へ通常2〜5日で配達可能。
  • 安心の追跡精度:詳細な追跡情報がリアルタイムで確認可能。
  • 高い信頼性:トラブルが起きても迅速に対応してもらえる。
  • eBayやAmazonなど国際ECに最適:商業インボイスやIOSSにも対応。

◆ デメリット

  • 送料が高い:特に軽くて小さい荷物には不利。
  • 地域加算料金あり:離島・農村部には”リモートエリア料金”が追加されることも。
  • 通関手続きに慣れが必要:特にインボイス記載ミスには注意。

◆ 注意点

  • IOSS未登録だとEUの買い手に課税されることがあります。
  • 容積重量(体積ベース)で課金されることが多く、軽いけど大きい商品は送料が高額になる場合があります。
  • インボイス記載ミスは致命的:誤記入で通関遅延・商品没収のリスクも。

◆ 攻略方法

  • 💡 法人契約で送料を交渉すれば大幅にコストダウン可能。
  • 💡 発送代行業者(例:テラロジ、Planet Express)経由で利用するのもコスパ良好。
  • 💡 軽量品はAIRMAIL等に分散し使い分ける
  • 💡 Zone(地域別送料)と重量帯を事前比較して最安ルートを選択。

🔷 2. 国際郵便(AIRMAIL・EMS)とは?

◆ 特徴

  • 日本郵便が提供する海外発送手段。
  • 郵便局から発送できるため手軽。
  • 小型・中型の荷物に適しています。

◆ メリット

  • 料金が安い(特に2kg未満の商品)。
  • 通関が比較的スムーズ:郵便扱いのため税関も柔軟に対応。
  • AIRMAILでも意外と速いこともある:国によっては1週間以内で届く場合も。
  • EMSは保険付きで速さもあるため、バランスが良い

◆ デメリット

  • 一部の国・地域は現在利用停止中(特にAIRMAIL)。
  • 紛失や破損のリスクがある(追跡なしの発送は特に注意)。
  • 追跡が国によって途切れることがある
  • 重さやサイズの制限が厳しい

◆ 注意点

  • 追跡番号付きで送ることが重要:eBayなどでは評価や保険対応に必須。
  • 長期遅延リスクあり:10日〜30日かかることもある。
  • 発送可能国リストを常に確認しておく必要があります。

◆ 攻略方法

  • 💡 2kg未満の荷物ならeパケット(追跡可・保険付き)がベスト
  • 💡 高額商品はEMSで発送し、保険を活用
  • 💡 荷物の合計重量やサイズに注意しながらまとめて送るとコストを抑えられる。
  • 💡 国別・サイズ別送料表を常に更新しておくと安心。

✅ 最適な発送方法は?条件別早見表

条件推奨手段
軽くて小さい商品(2kg未満)国際郵便(AIRMAIL / eパケット)
高額・壊れやすい・急ぎの配送クーリエ(DHL / FedEx / UPS)
EU向け・VAT処理が必要な場合クーリエ(IOSS対応)またはEMS(条件付き)
中量級(2〜5kg)でバランスを取りたいEMSまたはクーリエ(料金比較して判断)

✍️ まとめ

クーリエと国際郵便、それぞれに強みと弱みがあります。
重要なのは「どんな商品を、どこの国へ、どれくらいのコストで、どれくらいのスピードで届けたいか」を明確にし、最適な手段を選ぶことです。

初めは迷うかもしれませんが、この記事で紹介した“攻略ポイント”を使い分けていくことで、より安く・安全に・早くお客様へ商品を届けられるようになります。

発送方法の選択が、リピーター獲得や評価向上、トラブル削減にもつながるので、ぜひ何度も見返して活用してくださいね。

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