#92:かつて映画館にあった光景①【朝丘 大介】

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かつて映画館にあった光景①

 

映画。

 

 

 

それは僕の人生になくてはならないものだ。

 

 

 

はじめて映画を観たのは、幼少のころ、東映まんがまつりという複数の子ども向け番組を上映する催し物があり、親に連れていってもらった。

 

 

 

綱島映画という劇場で、ふだんはポルノ映画を上映しているので、裸の女性のポスターが貼ってあり、子ども心に見てはいけないと思っていた。

 

 

 

上映中、姉と喧嘩し、場内でわんわんと大声で泣いたこともある。

 

 

 

周りの人たちは、さぞや迷惑だったろうが、番組主題歌が流れると、場内は子どもたちのお歌の大合唱で動物園と化していた。

 

 

 

80年代、僕が住む横浜市には、映画のポスターが電柱に貼りつけられていた。綱島映画と紅座という名画座で上映されている映画のポスターで、それらを目にするたびに胸が躍った。

 

 

 

ハリウッドの娯楽映画、SF映画、戦争映画、恋愛映画、コメディー映画、ホラー映画、マカロニ・ウエスタン、カンフー映画、やくざ映画などを月替わりの三本立てで上映していた。

 

 

 

僕が子どものころ、映画館の指定席というのは、高い料金を支払う座席のことであり、現在のシネコンの指定席とはすこし意味合いが違った。

 

 

 

ふつうの席というのは自由席であり、入れ替え制でなかった当時、来場者は入場した順に気に入った席に座るのだ。

 

 

 

だから、人気作の場合、だれもが入場するやいなや場内へダッシュすることになる。

 

 

 

急いで席をとらないと、満席になってしまうからだ。

 

 

 

大抵はセンター、後方、前の順に席が埋まっていく。

 

 

 

混乱していると、隣り合わせの席がとれなくて、一緒に来た親や友だちと離ればなれで映画を観るなんていうこともあった。

 

 

 

席がとれなかった場合は、立ち見か通路の地べたに座って観た。

 

 

 

予告編が始まる前には、ビックカメラやカメリアダイアモンド、ハトヤホテル、地元の中華店のCMなどが流れた。

 

 

 

豆知識だが、映画館の上映時間には、本編以外のCMや予告編の時間も含まれているらしい。

 

 

 

映画の途中から入場し、次の上映回の途中まで観て劇場を出る、なんていうこともあった。

 

 

 

上映中、シアターの廊下で次の上映を待っている人もいた。

 

 

 

僕が子どものころ、社会現象になるほど当たった映画といえば、『スター・ウォーズ』と『E.T.』だ。

 

 

 

『スター・ウォーズ』のほうは、七十八年だったが、当時横浜駅のはす向かいにあった旧相鉄ムービルという劇場に電話をかけたところ、

 

 

 

「大変人気のある作品ですので、日曜日は特別に朝七時から上映します」という。当時としては異例のことだった。

 

 

 

うちの家族は朝六時に家を出、七時からの特別上映を座って観た。

 

 

 

相鉄ムービルはその名のとおり、いくつものスクリーンが入ったビルである。

 

 

 

『スター・ウォーズ』が上映されていたスクリーンはビルの五階くらいだったように思う。

 

 

 

エスカレーターで五階まで上がり、入場したのだが、この映画館は下りのエスカレーターがなく、観終わったあとは階段をおりる。

 

 

 

映画の余韻に浸りながら晴れやかに階段をおりていくと、これから観る人たちの列が、ビルの五階から一階、さらにビルの外にまで続いているのだった。

 

 

 

うちの家族は、朝七時からの特別上映を観れて、本当についていた。

 

 

 

ちなみに、かつて興行収入歴代一位だった『E.T.』というファンタジー作品は、いまはなき渋谷パンテオンという二階席もある大劇場で観たのだが、こちらも悠々座ることができた。

 

 

 

『E.T.』は超人気作だったのでロングラン上映されていて、公開されて半年してから観にいったのだ。

 

 

 

シアターの入り口のすぐ隣に、映画グッズを売る店があった。

 

 

 

E.T.人形がたたき売りされていた。

 

 

 

映画館ではパンフレット、ポスターが売られていた。

 

 

 

次回上映するチラシが置かれていたりしていたが、貴重な映画のチラシを高値で売る〈映画の店〉が存在し、兄はクリアファイルにチラシを入れ、集めていた。

 

 

 

僕の人生でもっとも長い時間並んだ映画。それは『機動戦士ガンダムⅢ』だ。

 

 

 

小学六年生のときである。

 

 

 

ガンダムは現在も制作されているようだが、初期につくられた作品は、社会現象となった。

 

 

 

自分がロボットに乗って敵と戦うというのは、少年にとってこの上ないロマンだ。

 

 

 

そのガンダムの劇場公開作第三弾を、同じクラスの仲良し五人組で観にいこうということになった。

 

 

 

朝の六時に最寄り駅で待ちあわせ、横浜駅のはす向かいにあった、旧相鉄ムービルに足を運んだ。

 

 

 

それまでは映画というのは親と観にいくものだったが、子どもだけで観にいくのはたぶんこれが初めてだった。

 

 

 

ムービルに到着した僕らハナタレ軍団は、息を呑んだ。

 

 

 

人、人、人。すでに長蛇の列ができあがっており、しかもその列は映画館の入ったビルの周りをぐるりと一周していたのである。数百メートルの列だ。

 

 

 

同じ学校の生徒の顔もちらほら見られたが、僕らは朝六時半に列の最後尾に並んだ。

 

 

 

一回目の上映が終わり、次の回の入場が始まっても、列はちょっとしか進まない。

 

 

 

観終わって、劇場から出てきた子どもたちは「ビグロが出ていた」「旧ザクが出ていた」とモビルスーツ(ロボット)の名を口にし、興奮している。

 

 

 

期待が高まった。

 

 

 

すこしでも列が前へ進むと気持ちが前向きになったが、六時間以上待たされて僕らハナタレ軍団は、並ぶことに飽きてしまった。

 

 

 

結局、入場できたのは午後一時すぎだった。

 

 

 

しかも、僕らハナタレ軍団はだれも席がとれず、全員通路の地べたに座って菓子パンをかじりながら映画を観た。

 

 

 

珍しいモビルスーツが登場するたびに、場内の子どもたちから大きなどよめきが起きた。

 

 

 

映画を観終わった僕らは、そのまま劇場内のトイレへ駆けこんだ。当時の人気作は入れ替え制だったが、次の回の上映が始まるまで個室トイレにこもり、もう一回ガンダムを観ようという腹だった。

 

 

 

だが、劇場スタッフがトイレまで入ってきて、メガホンで、あなたたちがトイレを出るまで次の回の人たちが入場できません、とプレッシャーをかけた。

 

 

 

まるで刑事に説得される銀行強盗である。僕らは観念して、個室トイレを出た。

 

 

 

ちなみに宇都宮に住んでいた親戚のお兄さんは、同じように映画を観たあと、シアターの個室トイレに籠城し、二回ガンダムを観ることに成功したそうだ。

 

 

 

©2025 Daisuke Asaoka

 

 

 

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