文学フリマ東京38体験記
2024年5月。文学フリマ東京38に参加した。
当日は準備万端でいたのだが、手伝いをしてくれるI君(僕が住んでいたグループホームの世話人)が待ち合わせの朝9時半になっても、家でまだ寝ていた。
待ち合わせ場所で一時間待ったのだが、来る様子はないので、先に行っているとメールして、会場のある東京流通センターに向かった。
浜松町で東京モノレールに乗り換えたまではよかったが、特急に乗ってしまい、会場の最寄り駅を通りすぎて、三つぐらい先の羽田空港第三ターミナル駅まで行ってしまい、引き返した。
時間をロスしたので、到着したのは開場の五分前だった。
当日は『オレンジ病棟』と『アミューズメント・ホスピタル』の二冊を販売する予定だったが、注意の障がいがあり、『アミューズメント・ホスピタル』を置き忘れてきてしまい、『オレンジ病棟』だけを販売した。
それにしても参加者の数が多い。
僕が若いころなんか小説書きなんていったら、ただの変わり者扱いされ、端っこにやられた。
だが、インターネットの台頭で、いまは手軽に書く人が増えている。
僕は、読み手より書き手のほうが多くなった時代が到来したことを痛感した。
開場になると、みんな僕の前を素通りし、隣のブースへ行った。
隣のブースは吉本絵本芸人の面々だ。
さらにその隣は又吉直樹率いる第一文芸部の人達だった。両ブースとも、若い女性を中心に長蛇の列ができていた。
中には遠くからわざわざ吉本芸人に会いに来ている人たちも。YouTubeの撮影をする人、雑誌のインタビュアーも来ていた。
壁ぎわには、彼らのグルーピーもいる。文学フリマが終わったら、みんなで打ち上げに行くようだった。
芸能人と障がい者で身分が違うのだから、仕方がない。
脳の易疲労性という症状があるので、はじめの二時間だけで座り込んでしまった。
同じ長机を半分ずつ使っているので、通行人のなかには、僕を吉本芸人と勘違いして見ている人もいた。
隣は、本を大量に平積みした本が飛ぶように売れていく。
芸人さんらはせっせとサインしている。
中には、芸人さん目当てで来られた車いすの女性が、目をきらきらさせながら吉本芸人さんと話されていた。
彼女は、芸人さんと話すために二度列に並び、一緒に写真を撮っていた。
「僕も、障がい者ですよ。障がい者つながりで、『オレンジ病棟』も一冊」
そう言えるほど厚顔無恥だったら、すこしは売れたのかもしれないけれど、便乗商法は下品なのでしなかった。
結局、午前中彼らの100分の1ぐらいしか売れなかった。
呼びこみをし、チラシを渡しても、受けとってくれたチラシを読まずにバッグにしまったり、丸めてしまう人が大半だった。
それでも、チラシを読み、戻ってきて本を買ってくださる方もいた。
「試し読みしていいですか?」
ぱらぱらと読んだあと、興味なさそうに本を閉じ、去っていく人もいた。
手伝いに来てくれたIくんも、あまりの売れなさに落ちこんでいる。
来場者では、女装した男性、昔の文豪のような浴衣姿の男性が目立った。
「朝丘さんのことは文学フリマのカタログで知りました」
愛想のいい美人が僕に話しかけてきた。
「ぐるっと回ってまたあとで買いにきます」
そういって去っていった。
彼女の言葉を信じ、待っていたが、いつまで経っても彼女は現れなかった。
隣のブースでは、
「吉本芸人が描いた絵本ですよー!」
と大声で宣伝が始まった。
人々が行きかうなか、僕は死んだ両親のことや、車に轢かれ死にかけたとき、僕を見下ろしていた観音様のことを考えていた。
なぜか『オレンジ病棟』の担当編集者さんの顔も浮かんだ。
みんな一人ずつ、一度きりの人生。
あと百回クリスマスと正月が来たら、この会場にいる誰もこの世にいないんだ。
そう思うと、売れている売れていないなんてことは二の次で、ここにいる人たちが微笑ましく思えた。
僕にクッキーを差し入れしてくださったかたや、サインをせがみ、一緒に写真を撮ってくださいと言ってきた女性(住所交換すればよかった)がいた。
たとえ数人でも、こんな自分を気にかけてくれた人がいたのだ。感謝しないといけない。
売れなかったからといって嘆かない。
たとえ数は少なくても、これまで僕の本を、面白い、と言ってくれた読者に失礼だから。
終了時間の三十分前に、僕らは会場をあとにした。
宣伝ポスターとか作って、着飾って自作本をワイワイ売って楽しむ若い人たちから見れば、僕みたいなのは時代遅れなんだろうなぁ。
そんなことを思った54歳の春でした。
追伸.12月1日に東京ビッグサイトで行われる文学フリマ東京39にも参加します。
よろしければ、遊びに来てください。
©2024 Daisuke Asaoka
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